シーラントとは?



「シーラント(Sealant)」とは、英語で“ふさぐもの”の意味。
歯の溝を薄い樹脂でコーティングして、汚れがたまらないように保護する予防処置です。

・歯を削らず、痛みもありません
・短時間で処置が完了します
・材料によってはフッ素をゆっくり放出し、歯を強くしてくれます

もしシーラントが外れても、再処置は簡単にできます。
処置後は30分〜1時間ほど、奥歯で硬いものを噛むのを控えていただくだけでOKです。

 

■小児歯科学会の推奨(エビデンス①)

日本小児歯科学会『小児歯科治療ガイドライン2021』では、

「シーラントはう蝕(むし歯)の発生リスクが高い小窩裂溝に対して有効であり、
特に萌出直後の永久歯に推奨される」
と明記されています。

つまり、「生えたての永久歯を守る最初の予防」が、シーラントなのです。
これは世界的にも共通した考え方で、アメリカ小児歯科学会(AAPD)やADA(米国歯科医師会)も同様の結論を示しています。

 

■学校歯科活動での成果(エビデンス②)

文部科学省の「学校保健統計調査(令和5年度)」によると、
全国の12歳児のむし歯保有者率は約35%
一方で、学校歯科医と連携しシーラントを活用している地域では20%前後まで低下している事例もあります。

学校歯科医の定期的なチェックと、保護者への啓発活動が、地域全体のむし歯予防に役立っています。
当院でも、地域の学校と連携しながら、家庭での予防習慣づくりをサポートしています。

 

厚生労働省の見解(エビデンス③)

厚生労働省の公式サイト「e-ヘルスネット」では、

「シーラント(小窩裂溝填塞)は、奥歯の溝にプラスチック樹脂を埋めることで汚れを防ぎ、
むし歯を予防する方法。特に6歳臼歯など生えたての永久歯に有効」
と紹介されています。

(出典:厚生労働省 e-ヘルスネット「シーラント(小窩裂溝填塞)」)

つまり、国としても効果と安全性を認めている予防法なのです。

 

■どんな子におすすめ?

すべてのお子さまに必要とは限りません。
奥歯の溝が浅く汚れがたまりにくい場合や、歯みがきが十分にできているお子さまには不要なケースもあります。
当院では、小児歯科専門医が「むし歯リスク」「溝の形」「生活習慣」を総合的に評価し、
シーラントが適しているかどうかを判断します。

 

■ “むし歯ゼロ”は一生の財産

むし歯で削って詰めた歯は、元の健康な歯に戻ることはありません。
修復を繰り返すたびに歯の寿命が短くなります。

お子さまの歯を生えたての時期から守ることは、
将来の健康・食生活・笑顔を支える一生の投資です。

登戸子ども&おとな歯科では、
「むし歯ゼロを、家族みんなの当たり前に」
を目標に、地域の皆さまと一緒に予防歯科を進めています。

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■参考文献・エビデンス一覧

  1. 日本小児歯科学会『小児歯科治療ガイドライン2021』
  2. 厚生労働省 e-ヘルスネット「シーラント(小窩裂溝填塞)」
  3. 文部科学省「学校保健統計調査(令和5年度)」
  4. ADA. Evidence-based clinical practice guideline for the use of pit-and-fissure sealants. J Am Dent Assoc.2016;147(8):672–682.
  5. AAPD. Guideline on Use of Pit-and-Fissure Sealants. Reference Manual 2023–2024.